カテゴリ:不動産売却動画 / 投稿日付:2023/12/26 23:17
【遺言書には何種類かあるのですか?解説します!】
Aさん
自筆証書遺言とは何でしょうか?
不動産売却プロ
簡単に申し上げると、遺言書の
①全文 ②日付 ③氏名
を全て直筆で記載し、押印したものを自筆証書遺言と言います。
Aさん
印鑑は実印でないといけないのでしょうか?
不動産売却プロ
印鑑は署名と同じ名前のものであれば、実印でなくても大丈夫です。
Aさん
相続財産が沢山ある人は全部直筆で記載するのは大変ですね。
不動産売却プロ
そうですね、特に土地などは住所ではなく
地番で所在地を記載しなければならなかったり、
一体の土地でも公図で確認すると、
2筆、3筆に分かれていたりするので大変です。
財産目録についてはパソコンで作成し、
プリントアウトしたものに署名、捺印をすれば有効となると、
2019年1月13日に相続法が改正されました。
Aさん
それだと作成はかなり楽になりますね。
自筆証書遺言のメリットとはなんでしょうか?
不動産売却プロ
自分一人で手軽に書けるということと、
費用がかからないということが一番大きなメリットです。
また、気軽に何度でも書き直せたり、
遺言書の存在を秘密に出来るということもメリットだと思います。
Aさん
逆にデメリットはなんでしょうか?
不動産売却プロ
①要件を満たしておらず無効になってしまうこと
②死後、発見されないケースがあること
③本人の直筆であるのか、
直筆であったとしても本人の意思に基づいて書かれたのであるのか
という紛争の元になってしまうこと
などが上げられます。
Aさん
要件を満たさないとはどういうケースがありますか?
不動産売却プロ
例えば、増改築をして登記を行っていない不動産の取り扱いについて、
本来は『遺贈する』と記載しなければならないのに
『相続する』と記載してしまう等、
ある程度不動産や相続について知識がないと難しいケースもあります。
Aさん
なるほど、そういうケースはややこしそうですね。
不動産売却プロ
よほど不動産や相続に詳しい人でないと難しいかもしれません。
Aさん
要件さえ満たせば必ず有効になるのですか?
不動産売却プロ
『検認』という手続きが家庭裁判所で必要になります。
Aさん
「検認」とは何でしょうか?
遺言が有効か無効かを判断してもらうのですか?
不動産売却プロ
「検認」とは遺言書の偽造や変造を防止する為の手続きです。
個人で保管している自筆証書遺言は必ず検認の手続きを受けなければなりません。
Aさん
検認が必要にない遺言書もあるのですか?
不動産売却プロ
公正証書遺言や法務局において保管されている自筆証書遺言などは
検認の必要はありません。
Aさん
法務局で自筆証書遺言を保管してもらえるのですか?
不動産売却プロ
令和2年7月10日より全国の法務局で、
自筆証書遺言書保管制度がスタートします。
この制度を利用すれば、自分で原本を管理するリスクや、
煩わしい検認手続きが不要となります。
Aさん
この制度を利用すれば、自筆証書遺言のデメリットがかなり改善されますね!
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